脊髄は中枢神経に分類されるため症状によっては不可逆的であり、迅速な診断とその後の適切な治療が求められます。当科では脊椎脊髄外科指導医 (脊椎脊髄疾患の治療において深い知識、経験、見識と指導力を有して安全な治療を提供できる日本脊椎脊髄病学会が認定した医師)が治療を担当します。昨今、脊椎手術療法は低侵襲化が進んでおり当科においても低侵襲手術（MISt）、内視鏡下背椎手術 (FESSやM E D)を積極的に導入しております。脊椎脊髄由来の代表的な症状は頚部痛、腰痛、歩行障害、手足のしびれ、間欠性跛行、上肢下肢麻痺、膀胱直腸障害などですが、上記に限らずご不安な症状などありましたら是非一度ご受診下さい。必要な検査を可及的に行い、治療方針をわかりやすく丁寧にご説明します。

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低侵襲手術（MISt）

低侵襲手術（MISt）を積極的に導入しております。
当院では、総合病院の強みを生かし診断に必要な検査（レントゲン、CT、M R I、採血、心電図、骨粗鬆症の検査など）を迅速に行うことができます。症状の中には複雑なものも多く、臨床所見と併せることで総合的に診断が可能となります。
治療法は、保存的加療（投薬加療やリハビリテーションなど）と手術療法に大きく分けられますが症状や疾患に応じて取るべき選択が異なります。中には手術療法の方で予後が良い疾患もあります。逆もまた然りです。
手術術式は、低侵襲手術 (MISt：従来の手術に比べて患者の体に対する負担を減らした手術方法)を第一選択としています。そのため、ご高齢者の方や既往症 (心疾患、腎疾患、透析など)がある患者様においても安全に手術が行うことが可能です。

内視鏡下脊椎手術（FESS、PED、PEL、MED、MEL）

FESSとは完全内視鏡下脊椎手術のことです。直径7mmの微小内視鏡を使用して行う最小侵襲手術であり、皮膚切開が小さく、身体に負担のかけない手術方法です。M E Dでは直径16m-18mm程度の小切開で除圧術やヘルニア摘出術を行うことが可能です。疾患や病態に応じて内視鏡システムの適応を使いわけております。

脊椎手術にはさまざまな手術方法があり、症例に応じて適切な術式を選択しております。手術療法に限らず、脊椎関連でお困りの症状などございましたらお気軽にご相談下さい。

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頸髄症、頚椎症性神経根症、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎後縦靭帯骨化症、胸髄症、黄色靭帯骨化症、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎変性すべり症、腰椎分離すべり症、腰椎後側彎症、首さがり、胸腰椎圧迫骨折、脊椎破裂骨折、脊椎外傷、化膿性椎間板炎、脊椎脊髄腫瘍など

内視鏡補助下椎間板ヘルニア摘出術（MED）

内視鏡補助下椎弓形成術 (MEL)

完全内視鏡下腰椎椎弓切除術、椎間板摘出術 (FESS、FEL、FED)

完全内視鏡下頚椎椎間孔拡大術(FECF)

頚椎前方手術 (頚椎前方固定術 ACDF)

頚椎後方手術 (椎弓形成術 ELAP)

腰椎後方椎体間固定術 (PLIF )、後方固定術 (PLF)

腰椎側方椎体間固定術 (LLIF)

前方後方同時固定術

脊椎変形矯正固定術

経皮的椎体形成術 (BKP)

脊髄腫瘍摘出術 (髄内、髄外)

椎間板内酵素注入療法 (ヘルニコア)