耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科

ごあいさつ

2023年11月より耳鼻咽喉科に赴任しました鈴木光也です。これまで耳鼻咽喉科全般にわたって診療して参りましたが、中でも耳科学を専門としており、長年にわたって中耳炎、難聴、めまいの診療と研究を行ってきました。これまで中耳炎、耳硬化症などに対する聴力改善手術を多く経験しています。めまいに対しては良性発作性頭位めまい症、メニエール病などの比較的頻度の高い疾患はもとより上半規管裂隙症候群のようなまれな疾患も数多く診察してきました。難聴やめまいでお困りの方は是非一度ご相談ください。

耳・鼻・咽喉頭・頭頸部の悪性腫瘍が疑われる場合には、東京大学、国立がんセンター中央病院など、がん治療を専門に行っている施設を紹介します。 なお咽頭、喉頭の重度の急性感染症や頸部膿瘍など入院を要する疾患に対しては、受け入れが難しい状況です。このような疾患は緊急性を要する場合が多いため、都立病院や大学病院など耳鼻咽喉科救急に対応できる病院を受診してください。

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主な疾患

  • ・鼻・副鼻腔疾患:慢性副鼻腔炎(好酸球性を含む)、副鼻腔真菌症、上顎嚢胞、鼻中隔弯曲症、急性、慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎、鼻骨骨折
  • ・内耳疾患:突発性難聴、外リンパ瘻、音響外傷、耳性めまい、前庭神経炎、上半規管裂隙症候群
  • ・中耳疾患:急性中耳炎、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、滲出性中耳炎、耳硬化症、耳小骨奇形、顔面神経麻痺
  • ・外耳疾患:外耳炎、先天性耳瘻孔、外耳道真珠腫、先天性・後天性外耳道狭窄症
  • ・喉頭疾患:嗄声(声帯ポリープ、声帯結節)
  • ・口腔咽頭疾患:急性扁桃炎、急性喉頭炎、唾石症
  • ・頭頸部疾患:頸部嚢胞性疾患

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手術について

これまで東京大学、東京警察病院、東邦大学医療センター佐倉病院で行ってきた中耳炎、耳硬化症などに対する聴力改善手術について説明します。

慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎に対する鼓室形成術

鼓膜に穿孔が生じたり、炎症によって耳小骨が壊れてしまうことで、音が鼓膜から内耳までに伝わらない難聴(伝音難聴)に対して行う手術です。耳の後ろまたは耳の中(外耳道)を切開して、鼓膜をめくり中耳の病変を取り除いた後に、音が伝わりやすくなるように操作します。筋膜で鼓膜の孔をふさぎ、壊れた耳小骨は摘出して軟骨片や新しい小骨片と入れ換えます。真珠腫性中耳炎など乳突洞(耳の後に広がっている骨の空洞)に病変がある場合には耳の後ろの骨を削って真珠腫病変を完全に除去します。これを乳突削開術といいます。鼓室形成術による聴力の改善率は病気の進行度によって約60%から90%以上まで様々です。早期に治療を行う方が聴力の改善が良い場合が多いため、難聴や耳漏が生じたら早めに受診してください。

手術は原則的に全身麻酔で行います。通常では、手術の前日に入院、術後は4日から6日の入院となりますので、トータル5日から7日の入院期間となります。

両側慢性中耳炎の鼓膜所見とCT画像

両側の鼓膜に穿孔がある。CT では左耳上鼓室(白い→)に中耳粘膜肥厚の病変が見られる

耳硬化症に対するアブミ骨手術

中耳にある3つの耳小骨の中で最も奥のアブミ骨が動かなくなる病気で耳硬化症といいます。それによって音が鼓膜から内耳までに伝わりにくくなり難聴(伝音難聴)が生じます。難聴は軽度から中等度、高度難聴へと徐々に進行していきます。難聴の程度、難聴が両側性か、一側性かによって手術の時期やその他の対応が異なります。よって難聴の原因、その程度、経過をみて手術の必要性と時期を判断します。手術では、動かなくなったアブミ骨を人工耳小骨と交換し聞こえの改善を図ります。手術は全身麻酔で顕微鏡下に行います。顕微鏡下手術であっても、下図のようにほとんどの方は耳の中の切開(経外耳道)で行っています。まれに外耳道が狭い方に対して耳の後ろを切開して外耳道を広げる手術も行うことがあります。外耳道の皮膚から鼓膜までをめくってアブミ骨の動きを直接見ることによって確定診断も行います。基本的に手術の前日に入院し、術後は7日間の入院になりますが、術後にめまいを生じる場合には、さらに3-4日入院期間が延長される場合があります。

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診療実績

手術実績(年間件数) 2023年 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年
内視鏡下鼻・副鼻腔手術 45 5 - - - -
内視鏡下鼻腔手術(下鼻甲介手術) 64 12 - - - -
内視鏡下鼻中隔手術 38 11 - - - -
鼻骨骨折整復固定術 0 1 - - - -
鼻腔粘膜焼灼術 2 4 - - - -
副鼻腔炎術後後出血止血法 0 1 - - - -
内耳窓閉鎖術 4 2 - - - -
外耳道異物除去術 1 2 - - - -
鼓膜切開術 8 1 - - - -
下咽頭腫瘍摘出術(経口腔によるもの) 0 1 - - - -
アデノイド切除術 6 1 - - - -
頸嚢摘出術 0 1 - - - -
その他 27 1 - - - -
合計 195 43 - - - -

医師紹介

  • 鈴木 光也
    鈴木 光也
    役職 耳鼻咽喉科部長
    学歴 東京医科大学(1983年卒)
    経歴 東京大学医学部耳鼻咽喉科講師

    東京警察病院耳鼻咽喉科部長

    東京大学医学部耳鼻咽喉科准教授

    東邦大学医療センター佐倉病院 難聴・めまい回復センター 教授

    東邦大学医学部耳鼻咽喉科学講座(佐倉:教室責任者)教授 を経て入職
    資格 日本耳鼻咽喉科学会 専門医 指導医 補聴器相談医/日本めまい平衡医学会 認定めまい相談医 専門会員/日本耳科学会 認定耳科手術暫定指導医

    PR 耳鼻咽喉科全般にわたり経験してきましたが、難聴・めまい診療を専門にしています。

    手術は慢性中耳炎や耳硬化症などに対する聴力改善手術のほかに慢性副鼻腔炎も行います。

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患者さんのご紹介について

ご紹介の際は耳鼻咽喉科又は各曜日の担当医宛でご紹介ください。
また、緊急の場合や、早急に入院が必要の場合は、救急外来まで直接ご連絡いただければ、すぐに対応いたします。

お問い合わせ

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耳鼻咽喉科

【受付時間】7:45~11:00、13:45~16:30 
【診療開始時間】8:30~、14:30~

2025年1月半ば頃まで 休診 とさせていただきます

午前
9診 鈴木(光) 鈴木(光)

鈴木(光)
(第1、3)
※当日予約制

午後
5診 補聴器相談室
業者
(認定補聴器技術者)
(第1、3)
※完全予約制
13:00
 
9診 鈴木(光)
【術前外来】
※完全予約制
鈴木(光)
【中耳炎外来】
※完全予約制
外来担当医表 医師紹介