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当院は昭和57年の開設以来、脳卒中の救急医療に注力し続けてきました。脳卒中は、死亡原因の第3位を占め寝たきりなど介護が必要になる疾患の第1位でもあります。一旦脳卒中で倒れると、その後の生活が想像もつかないほど一変してしまいます。
脳卒中センターは、脳神経外科、脳血管内治療科、神経内科、看護部、リハビリテーション科、放射線部、救急科、地域医療連携室、栄養部で構成されており、24時間365日脳卒中専門医師が診察し迅速な治療を行なっていく体制を整えています。良質な脳卒中治療を提供するため計画的に入院医療管理を行う脳卒中専用病床であるSCU(Stroke Care Unit)を12床設けております。発症数日以内より超急性期リハビリテーションも行なっています。そして、現在の脳卒中治療の中心である脳血管内治療において、常に最先端の技術を提供できるようなシステムを構築しています。
近年、脳卒中の約80%は脳梗塞となっています。以前は点滴治療しかありませんでした。点滴治療での血栓溶解療法(t-PA治療)も行われてきましたが、最近では、カテーテルによる手術(血栓回収術)を行うことによりさらに良い結果が得られるようになってきました。脳卒中センターでは、このカテーテル治療を積極的に行い、できるだけ多くの方がより良い結果を得られるよう努力しています。脳出血に対しては、外科的治療または内科的治療のどちらかを脳卒中ガイドラインにしたがって適切に選択しています。そして早期のリハビリテーションを行なっていきます。くも膜下出血に対しては、原因を精査し治療を決定していきますが、ほとんどの原因である脳動脈瘤の破裂に対しては、脳卒中チームで適切に判断し、開頭クリッピング術またはカテーテルによるコイル塞栓術を行います。 当医会には、脳卒中急性期の後の回復期リハビリテーションを行う場として森山脳神経センター病院があり、連携して超急性期から慢性期までのケアーを確実に行なっています。
地域の皆様に信頼されるセンターとして努力しております。
脳卒中センター長
朝来野 佳三
低侵襲とされている脳血管内治療を積極的に取り入れ治療を行なっています。患者さんの状態に応じて血管内治療、開頭治療、保存的治療から脳卒中ガイドラインを基に最良と考えられる治療を選択しています。
医師(脳神経外科・血管内治療科・脳神経内科・リハビリテーション科)および専門看護師・理学療法士・作業療法士・言語療法士・栄養士・薬剤師が、密に連携し患者さんに最善の治療を選択、実行を目指しています。
脳梗塞における超急性期の血栓回収療法やt-PAの点滴治療、出血に対する脳血管内手術や開頭手術を適切に行うことは症状改善に大きく寄与しますが、発症直後からのリハビリテーションは、さらに神経症状の改善をもたらします。
当院では発症数日以内に急性期リハビリテーションを開始します。また森山脳神経センター病院と連携し、途切れなく回復期リハビリテーションへと移行する体制をとっています。
多数の専門医が常に最先端の知識を共有することで、その都度ベストと考えられる治療を検討し、提供できるよう努力しています。
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの脳血管障害の超急性期から急性期の治療を行っています。また、未破裂脳動脈瘤、脳動静脈瘻、脳動脈狭窄症、頸動脈狭窄症などの疾患に対しても脳卒中治療ガイドラインを基本とし、計画的に治療を行っています。
2005年よりt-PAを用いて点滴による血栓溶解療法が行われてきましたが、その効果は限定的なものでした。2015年より経皮的脳血管血栓回収術が広く行われるようになり、その成果が注目されています。
当院では、脳血管内治療学会専門医が多数在籍し、いつでも治療可能な体制をとり、脳梗塞の機能改善の向上に努めています。
脳動脈瘤の治療は、未破裂脳動脈瘤や破裂脳動脈瘤にかかわらず、世界的に標準治療となっているコイル塞栓術を第一選択にしています。特にステント併用コイル塞栓術は数多くの経験があります。
カテーテル治療における被曝低減にも特段の配慮を行なっています。カテーテル治療が困難な場合には開頭手術を行います。特殊なバイパス手術なども豊富な経験があります。
脳や脊髄の様々な血管異常(脳動静脈奇形・脳動静脈瘻など)に対するカテーテルによる血管内手術や開頭手術を豊富に経験しており、様々な脳血管の異常に対して最先端の治療を、適切にそして安全に行っています。また、脳出血に対してより低侵襲な内視鏡を用いた手術も積極的に行っています。
当院では、患者さん・ご家族が脳卒中に関する退院後の生活や不安、悩みについて相談できる「脳卒中相談窓口」を開設しています。さまざまな支援を行っていますので、お気軽にご相談ください。相談内容は秘密を厳守いたします。相談は無料です。
・経済的、心理的、社会的なお困りごとに関する相談
・再発、合併症予防のための支援や情報提供
・通院、訪問リハビリテーションなどの情報提供
・治療と就労との両立支援に関する情報提供
・自宅で診療や支援を受けるための地域の福祉サービスの紹介
相談日 | 月曜日~金曜日(休日を除く) |
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時間 | 11:00~15:00 ※受付時間は相談時間の15分前までです。 |
相談場所 | 看護相談室 |
相談時間 | 30分程度 |
ご紹介の際は脳卒中センター又は各曜日の担当医宛でご紹介ください。
また、緊急の場合や、早急に入院が必要の場合は、救急外来まで直接ご連絡いただければ、すぐに対応いたします。
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