禁煙外来

ごあいさつ

タバコによる健康被害を少しでも減らしたいと思い、当院でも禁煙外来を開設しています。
タバコを吸う人(喫煙者)の死亡率は吸わない人(非喫煙者)より高く、国内の調査では20歳よりも前に喫煙を始めると、男性は8年、女性は10年も短命になることが分かっています。喫煙は、一時の至福感と引き換えに、自分の寿命を削っているのです。
35~40歳で禁煙すれば喫煙前の余命を取り戻すことができます。また、50歳で禁煙しても6年、60歳なら3年寿命を延ばすことができると言われています。いくつになっても、禁煙が遅すぎることはありません。先送りせず、禁煙する気になった時がやめ時です。
自分のため、家族のため、社会のために、禁煙をしたいと思った方は当院の禁煙外来でご相談ください。

羽田 朋人

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診療科の特徴

禁煙外来の特徴

・当院の禁煙外来は禁煙補助薬チャンピックスを用いて禁煙のサポートを行う外来です。
・通院期間は3ヶ月間で、費用は3割負担で約2万円です(保険診療の場合)。
・3ヶ月通院できた人の禁煙成功率は約80%です。
・当院では土曜日午前中の循環器外来で禁煙外来を行っています。

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主な疾患

禁煙外来で扱う疾患は「ニコチン依存症」の一つだけです。
喫煙者の多くが、禁煙をしたくてもなかなかできないのは、ニコチン依存症という身体的依存の状態になるためです。 タバコを吸うとニコチンは数秒で脳に達し、脳内から種々の神経伝達物質が出され、これによって喫煙者には快感がもたらされます。そのため、ニコチンが少しでも切れると、喫煙せずにはいられなくなるのです。また、同じ量のニコチンでは次第に満足できなくなり、喫煙量が増えていきます。
ニコチンは、麻薬以上に依存性が強いといわれています。 禁煙したくてもできない人には、禁煙治療が勧められます。

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主な治療法

禁煙治療の保険適応

保険適応で禁煙治療を行うためには、以下の条件を全て満たしている必要があります。
1、ただちに禁煙を考えている
2、スクリーニングテスト(TDS)で5点以上
3、35歳以上ではブリンクマン指数が200以上
4、禁煙治療を受けることを文書により同意している
なお、上記を満たしていない方でも保険適応外で(自費診療で)対応することも可能です。

禁煙達成率、他の方法との比較

・チャンピックスを用いて禁煙を試みた結果、65.4%の喫煙者が禁煙治療に成功しました。
・12週間の禁煙治療を5回すべて受けた人では、約80%が4週間以上の禁煙に成功しました。
・他の方法(ニコチンパッチやニコチンガム)と比較するとチャンピックスを使用した方が禁煙成功率は有意に高くなります。
そのため当院ではチャンピックスを用いた禁煙治療をご提案しています。

禁煙治療のスケジュール;12週、計5回の受診
禁煙外来初日 禁煙治療の条件確認、問診
禁煙指導、呼気CO濃度測定
禁煙治療への同意・禁煙宣言
処方
2回目〜4回目 禁煙指導、呼気CO濃度測定
処方
5回目(最終回) 禁煙指導、呼気CO濃度測定

通院期間は3ヶ月(12週)です。初回診療で問診、採血、喫煙状況の確認、保険適応かどうかの確認を行い、条件を満たせば禁煙宣言書に署名して頂き禁煙治療を開始します。合計5回の診療で通院は終了となります。
※禁煙に成功した患者さんは長期間の禁煙をより確実にするために、必要に応じてチャンピックスの投薬を12週間にわたり延長投与することが可能です。

費用

12週の禁煙治療で、3割負担で約2万円です。

チャンピックスの特徴

・チャンピックスは新しい作用機序に基づく、日本で初めてのニコチンを含まない経口禁煙補助薬です。
・タバコで満足感が得られる理由は、タバコに含まれるニコチンが脳の神経細胞にあるニコチン受容体に結合し、神経細胞の端末よりドパミンが放出され、満足感などの快感が生じます。

・チャンピックスは以下の2つの作用により禁煙補助効果を発揮します。
1、チャンピックスは、ニコチン受容体に結合してニコチンの作用で放出されるよりも少量のドパミンを放出させ、禁煙に伴う離脱症状やタバコに対する切望感を軽減します(作動薬としての作用)。
2、また、チャンピックスはニコチンが受容体に結合するのを阻害し、喫煙により得られる満足感を抑制します(拮抗薬としての作用)。これによりタバコを吸ってもおいしいと感じなくなります。

チャンピックスの服用方法

禁煙の開始日の1週間前からチャンピックスを少量から服用開始します。
8日目に禁煙を開始し、1mg錠を1日2回朝夕食後で服用します。

Q&A

Q1:禁煙治療の途中で喫煙してしまいました。どうしたらいいですか?

A1:治療中に再喫煙したからといって禁煙をあきらめることなく、禁煙治療を継続して構いません。チャンピックスを継続しながら再び禁煙を試みてください。臨床試験においても、禁煙を試みている期間中に一時的に再喫煙したものの、最終的に持続禁煙を達成したケースは多数認められました。チャンピックスは喫煙により得られる満足感を抑制する作用を持つため、再喫煙した際に「タバコがおいしい」と感じることは次第に少なくなり、再び禁煙しやすくなるものと考えられます。

Q2:12週の投与期間中に禁煙に成功した場合、チャンピックスの服用や通院を中止してもいいですか?

A2:チャンピックスの投与期間は12週間です。長期的な禁煙効果を高めるために12週間の服用を完了した方が効果が高く、禁煙外来に長く通うことができた人ほど長期的な禁煙率が高まることが示されています。禁煙できたからといって治療期間の途中で通院をやめてしまうと、その後再喫煙してしまう可能性が高くなると考えられます。

Q3:チャンピックスにニコチンが含まれていない点は安心できるのですが、神経細胞より少量のドパミンが放出されるとのことで、依存症とかは起きませんか?

A3:依存症の報告はなく、ほとんどその心配はないと考えられます。ご安心ください。

Q4:チャンピックスの副作用にはどのようなものがありますか?

A4:最も多くみられた副作用は吐き気です。約1割強の方に認められましたが、程度は軽く、吐き気のために投与中止を余儀なくされたのはごく僅かでした。いずれも処置を要することなく回復しております。

Q5:以前に禁煙外来を受診したのですが、途中で挫折、失敗してしまいました。今度はチャンピックスでリベンジできますか?

A5:原則1年間、健康保険を使用して禁煙外来を受診することはできません。ただし、前回の禁煙外来初診日より1年以上経過していれば受診可能です。

Q6:一度禁煙には成功したのですが、途中でまた吸い出してしまいました。チャンピックスによる禁煙外来を受診することは可能ですか?

A6:上記のQ5.とまったく同様です。前回の禁煙外来初診日より1年以上経過していれば受診可能です。

Q7:初めの1週目はタバコを吸ってもかまわないということですが、どのような意味があるのでしょうか?

A7:チャンピックスには脳の神経細胞にあるニコチン受容体に結合することで、タバコを吸った際にタバコに含まれるニコチンが受容体に結合するのを妨げる作用があります。普段はタバコを吸うことで神経細胞からドパミンが放出され、これが依存症(満足感と切望感)に繋がるのですが、まず1週目はタバコを吸っても「おいしくない」ということを脳に感じさせる期間と考えていただきたいと思います。これにより、2週目からスムーズに禁煙に移行することが可能となります。
もちろん、1週目からすぐに禁煙されてもなんら問題はありません。

Q8:ニコチンパッチとチャンピックスではどちらのほうが禁煙の成功率は高いのでしょうか?

A8:直接の比較試験では、チャンピックスを使用した方が禁煙成功率は13%ほど高いと報告されています。当院ではチャンピックスを用いた禁煙治療を提案しています。

Q9:禁煙外来全12週のコースは終了し、禁煙にも成功したのですが、チャンピックスなしではどうも不安です。継続は可能でしょうか?

A9:健康保険を用いてチャンピックスを処方することはできませんが、自由診療(自費負担)でなら継続可能です。 1日の薬価は、1日1mg錠2回の服用で475円になります。0.5mg錠2回の服用では265円で済みます。タバコ代とこれからの健康のことを考えれば、かえって安いのではないでしょうか?

Q10:妊婦ですがチャンピックスは使用することができますか?

A10:添付文書には「妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ投与すること」と書かれています。原則的には当院では妊婦への禁煙補助薬の投与は行いません。

ご不明な点については、お気軽にお尋ねください。

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患者さんのご紹介について

ご紹介の際は禁煙外来又は各曜日の担当医宛でご紹介ください。
また、緊急の場合や、早急に入院が必要の場合は、救急外来まで直接ご連絡いただければ、すぐに対応いたします。

お問い合わせ

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禁煙外来

【受付時間】7:30~11:00
【診療開始時間】8:30~

午前
5診 羽田
(循環器内科)
9:00
午後
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