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森山記念病院 診療部門センター

歯科口腔医療センター

森山記念病院、新病院開院にあたり、歯科口腔外科開設の運びとなりました。

当科では、

  • 高度な歯科口腔外科診療および地域歯科医療機関との連携に基づく地域医療への貢献。
  • 口腔を全身の一領域という自覚を持った診療、すなわち患者さまの全身状態のきめ細かい理解に基づく歯科口腔外科医療の充実を院内の他の診療科と協力の上行ってまいります。とりわけ疾病をお持ちの有病者の方々、体の不自由な方々の歯科医療の向上。 を目標に診療を行ってまいります。

この目標のために、診療環境の整備を綿密に行いました。

  • 車椅子でも円滑に診療台に移動できる環境。さらには、車いすのままで撮影できるパノラマエックス線撮影装置を用意いたしました。これまでは、不十分な装置またはCTにたよることが多かった画像検索が容易に行えるようになりました。
  • ベッド上診療しかできなかった患者さまをストレッチャーで移送、ストレッチャー上での歯科診療ができるようになりました。
  • 診療室は全室個室にすることにより、プライバシーの保護に努めています。
  • 外来手術室を充実させました。顕微鏡下治療、最新の照明設備を整えました。
  • 院内の最新画像管理システム(PUCS)および解析システム(Synapse)の導入により、歯科用CTをはるかに超えた画像診断が可能です。
  • 最新の電子カルテシステムの導入により、十分な個人情報の保護、診療の円滑化をはかりました。
  • 以上に加え、患者さまに安心してリラックスした環境で診察をお受けいただくための環境整備を行いました。

これらの充実したハードウエアーを用いて、地域の歯科診療所では対応が困難な疾患を中心に、以下に示す疾患に対する診療を行います。

歯の疾患

困難な抜歯処置を様々な麻酔法、管理法で行います。

丁寧で迅速な抜歯処置の対応を行います。お急ぎの場合も随時対応いたします。患者さまには、ご希望に応じて、外来または入院処置、麻酔法も局所麻酔、全身麻酔の選択をしていただけるようにいたします。

有病者歯科治療、お体に疾患をお持ちの方の安全な歯科治療

心疾患(冠動脈、弁疾患、不整脈、心筋症など)の患者様に対し、しっかりした心評価にもとづく、抜歯を含めた口腔外科処置をいたします。多様な抗凝固療法、様々な量、使用期間をお持ちのステロイド療法中の患者さまにつきましても、正確な出血傾向の評価、使用薬剤に応じた評価、副腎の評価をしっかり行ったうえで対応いたします。糖尿病をお持ちの患者さまにつきましては、血糖コントロールの状態ばかりでなく、その合併症につきましても評価対応いたします。経済的でしかも有効な骨粗しょう症治療薬、ビスフォスフォネート製剤を使用されている患者さまにつきましても、骨密度、専門医の判断も含めた休薬の判断を行い、休薬中に圧迫骨折などが起きないよう総合的評価を行い、対応いたします。

周術期の口腔管理

手術前後の患者さまの口腔管理を行い、術後の誤嚥性肺炎の予防につとめます。がんに対する抗がん剤、放射線治療を受ける患者さまの治療前の口腔管理を行い、治療の副作用である壊死性口内炎の予防を行うとともに、発症した口内炎の治療を行います。かかりつけ歯科医院をお持ちの患者さまにつきましては、歯科医院と連携して対応させていただきます。

けがで傷ついた歯を維持していく治療

外傷による歯の脱臼・脱落に対し、迅速な対応を行います。

進行した歯の感染症を外来手術によって保存していく治療

患者さまに有用と判断される場合には歯根端切除術、歯の再植術を施行いたします。

歯が原因でおきる顎、顔面、頸部に及ぶ炎症性疾患の治療

歯科口腔外科領域で最も注意すべき症状は、頸部腫脹に伴う気道閉塞であると言っても過言でありません。特に、有病者の炎症に伴う頸部腫脹は急速に進行します。自然治癒すると思わずに、専門医の治療を受けて下さい。重篤な感染症の患者さまの入院下の治療を行います。

あごの疾患

顎の中に生じるのう胞、腫瘍の治療

病状に応じて、外来、入院で治療いたします。

上下のあご、頬骨などの顔面を形作る骨の骨折の治療

口腔は、気道、摂食の始まりの場所です。このため手術療法に加え、気道の確保、栄養の管理が必要になります。

顎関節症の診断および的確な治療を行います。

最新のMRI検査含む検索によって正しい診断を行い、適切な治療をおこないます。増悪因子となるかみ合わせの調整は最終手段といたします。手術が必要な患者さまはごく希と考えます。

顎変形症の手術療法

あごが原因で起こるかみ合わせの異常に対する手術療法を、歯科矯正医との連携で行います。

骨欠損、骨量不足に対する造骨の治療

唇顎口蓋裂などに伴う顎裂部二次的骨移植、インプラント治療のための造骨術を行います。

ドライマウス外来

口内炎やドライマウスの治療

口内炎の治療には、正確な診断が必須です。所見は類似しても、原因は様々です。細菌、真菌、外傷、自己免疫性、腫瘍性、アレルギー性口内炎のしっかりした鑑別が必要です。しかも、誤った投薬により病状を増悪させることが多くあります。ウィルス性口内炎へステロイド軟こうを使用してしまうケースが多いようです。当院では、必要不可欠な精査を行い、迅速な治療を行います。中年以降の女性に多いシェーグレン症候群につきましては、1999年厚生労働省基準に基づく診断を行い、患者さまの口腔乾燥症状の改善につとめるとともに、対応の最も困難な膠原病の一つであるという観点から、他の合併膠原病につきましても他科と連携のうえ対応いたします。

医師紹介

酒井英紀

    • 役職:
    • 歯科口腔外科 部長
    • 学歴:
    • 東京医科歯科大学歯学部 卒業
      東京医科歯科大学大学院歯学研究科口腔外科学専攻修了
    • 略歴:
    • Princeton BMS Pharmaceutical Research Institute, NJ, USA 分子生物学部 研究員
      東京医科歯科大学歯学部 助手 (口腔外科学第二講座、口腔機能再建学)
      東京医科歯科大学医学部 講師 (歯科口腔外科)
      獨協医科大学口腔外科学講座 講師 (口腔外科)
      東京医科歯科大学歯学部 非常勤講師 (分子腫瘍学)
    • 資格:
    • 口腔外科専門医
      ㈳日本口腔外科学会歯科臨床研修指導医

園田 格

    • 役職:
    • 歯科口腔外科 医員
    • 学歴:
    • 鹿児島大学歯学部卒業
      東京医科歯科大学大学院顎顔面外科卒業
    • 略歴:
    • 千葉西総合病院(口腔外科)
      東京医科歯科大学大学院(顎顔面外科)
      武蔵野赤十字病院(特殊歯科・口腔外科)
    • 資格:
    • 口腔外科専門医
      日本癌治療認定医